行方 正体

気がつけばもう2月も目の前で、大人が生きる世界の速さに気づく 僕はというと何も変わりはなさそうな顔をしながら、生活は変わり 心も変わり 周りも変わっているのに、背伸びをして気付かないフリのような 気付いた時にはどうでもよくなっていることを無意識に狙って過ごしている気がする なんだか、高いところから世界を見下しているような あるいは空を見上げて気を取られているフリをしながら足元が視界に入らないように誤魔化しているような 真っ当に人生を送っているつもりなのに、そんな感覚があるのだ この感覚がいつから染み付いたのかは全く思い出せなくて、気がついたら僕は物事に対するいわゆる"執着"がなくなっていた マイペースと寛容が過ぎるあまり、なんでも受け入れる体質になってしまったのだ 楽しいも悲しいも切ないも虚しいも幸運も不運もなんとなく理解して、なんとなくやり過ごして 出会いも別れも信じられず「全ては仕方ないことだ」と思ってしまう それはたしかにその通りで、この世に存在する諸々の問題なんてものは極論時間が解決する 人間はなんでも忘れてしまうから、無駄なことは考えず、目を瞑って放っておけば、いつか放ってしまったことにも気づかなくなる それでいい それがいい でもそれでいいわけがない みんな気づいていないから馬鹿みたいに笑うし、泣くし、アホみたいに怒るし、ヤケ酒なんかしちゃって、大丈夫かよ なんて思う反面 人間らしい、なんて言葉が浮かんだりする 感情を外に爆発させるのが 人間らしい のなら僕は 僕は