25歳

難しく考える必要なんてなかった 解くでも廻るでも無い 今迄見落としていただけ でも無く、前進でありたい 成長であり感性が一回り大きく あるいは歪に尖っていてくれ 2016年の5月2日だったろうか 新潟市のリオンズホテルで寝ずに迎えた朝、夜と陽の光が混ざって薄い水色に染まる地方の都市を黄色のタクシーが横切っていた その数時間後には女の子とのLINEが原因で修羅場を迎えたけどその日中に解決したっけ 「この女、誰?」なんて目覚ましは二度と聞きたくない 最近露骨に構ってくれないから寂しかったというクソみたいな理由だったな 「別に会おうとしてたわけじゃなくて本当に良い子だから友達としてというか妹として?みたいな感じだし本当にそういうやましいこととか全然無いんだって本当にただ話し相手だっただけだって」とひたすら説明していた タブーなことかもしれない でも筋は通っているつもりでいた なんだかんだで修羅は鎮まり昼過ぎに猪やのとんこつラーメンを食べた 食後にいかつい店長に歳を聞かれて21だと答えると若いと笑われた 新潟市はビルや背の高い建物が多くて広い川に架かる大きな橋や道路も広々としていて引き伸ばされた東京みたいだった 人は全然居ないのにコンクリートに囲まれていて近未来的な感じがした 春の柔らかい光もゆっくり流れる時間も喧嘩も匂いも空気も温度もMy Hair is Badの「戦争を知らない大人たち」が添って染みて残していた 筋の無い言葉の羅列は人生そのものだった 記録も記憶も既読も共感は要らなかった、神経衰弱をしてるんじゃない 肩並べて歌うサライ そんなままごとに付き合う必要なんて無い わかったフリも出る杭を見張る目も人生を豊かにはしてくれない どうせ死ぬから、1万年後には人間の命の跡形も残りやしないから、と心の底に予防線を張って生きても感情は死んでいった 食べる物でも観るものでも言葉遣いでも何でもいい 適当に過ぎる一瞬をどうせなら好きに塗り潰したい 執着とか執念とか信念とか せめて人生を共有する人たちの心をノックできるくらいの芯は持っていたい 憧れる人はみんなそんな人たちだから 臭いと煙たがれるくらいに心は焦がしなさい